【漢方基本】はじめての漢方で不調を撃退

1. 漢方薬を処方してもらうには？

漢方薬を利用するには、主に3つの場所で処方してもらうことができます。それぞれの場所での処方方法や特徴を、初心者にもわかりやすく解説します。

病院（一般外来）

• ● 処方内容: 一般的な病院の外来では、西洋医学に基づく検査と診察の後、西洋薬や漢方薬（医療用エキス製剤）が処方されることがあります。エキス製剤は煎じ薬を濃縮したもので、飲みやすい形態です。
• ● 利用場所: 多くの総合病院やクリニックで取り扱っています。
• ● 保険適用: 一般的には保険が適用されるため、比較的コストを抑えて利用できます。

病院（漢方外来）

• ● 処方内容: 漢方外来では、東洋医学の四診（望診・聞診・問診・切診）と、西洋医学の検査を組み合わせて診察を行い、漢方薬（エキス製剤や煎じ薬）が処方されます。四診では、体調や症状を詳しく診るため、個別対応が可能です。
• ● 利用場所: 一部の大きな病院や専門のクリニックに設置されていることがあります。
• ● 保険適用: 漢方薬によっては保険が適用されない場合もあるため、事前に確認することをおすすめします。

漢方薬局

• ● 処方内容: 漢方薬局では、四診（切診を除く）に基づいて、漢方薬（エキス製剤や煎じ薬）を処方してもらえます。四診では、体全体の状態を把握し、個別に適した薬を選んでもらいます。
• ● 利用場所: 漢方に特化した専門の薬局で受けられます。
• ● 保険適用: 保険は適用されないことが多いため、治療費は全額自己負担となります。

2. 漢方薬の種類と特徴

漢方薬にはいくつかの種類があり、それぞれ異なる特徴があります。初めて漢方薬を試す方でも理解しやすいように、以下で詳しく解説します。

医療用エキス製剤

• ● 特徴: 煎じ薬を濃縮して作られたもので、粒状や液体の形で提供されます。飲みやすく、携帯にも便利です。
• ● 利点: 精密な処方がされており、手軽に服用できます。

煎じ薬

• ● 特徴: 生薬を水で煮出して作る伝統的な形態です。自分の体質や症状に合わせて、生薬の種類や配合を調整できるため、オーダーメイドに近い治療が可能です。
• ● 効果: 高い薬効が期待できるとされていますが、調整や保存には手間がかかります。

一般用漢方製剤

• ● 特徴: ドラッグストアなどで販売されているもので、医師の処方箋は必要ありません。市販のものは、医療用に比べて成分が軽めに作られています。
• ● 利点: 簡単に入手できる一方で、効果は医療用に比べて弱いことがあります。

漢方専門クリニック

• ● 特徴: 漢方治療に特化したクリニックでは、専門的な診療と治療が受けられます。自由診療のため、保険は適用されません。
• ● 利点: より専門的で、個別対応が充実しています。

3. 漢方薬の飲み方と保存方法

漢方薬を効果的に利用するためには、正しい飲み方と保存方法が重要です。以下の手順で、煎じ薬の作り方を説明します。

煎じ薬の作り方

• 1.材料の準備: 耐熱性のガラスやホーロー製のポット、土瓶などを用意します。金属製の容器は、薬効成分が反応するため使用しない方が良いです。
• 2.材料の準備: 耐熱性のガラスやホーロー製のポット、土瓶などを用意します。金属製の容器は、薬効成分が反応するため使用しない方が良いです。
• 3.濾す: 熱いうちに、ガーゼや茶こしを使って薬液を濾します。こうすることで、飲みやすくなります。
• 4.保存: 作り置きする場合は、冷蔵庫で保存し、飲む前には必ず温め直します。炎症や口内炎がある場合は、冷たいまま飲む方が良いこともありますので、薬剤師に確認してください。
• 5.飲み方: 1日分を2～3回に分けて飲むのが基本です。

漢方薬は、自然の力を活かして体調を整える優れた方法です。初心者でも理解しやすいように、取り入れ方から飲み方、保存方法までを丁寧に説明しました。自分に合った漢方薬を見つけることで、より健康的な生活を送る手助けになるでしょう。自分の体に合った治療法を見つけて、日々の健康維持に役立ててください。

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