妊娠中は体調が大きく変わり、さまざまな症状が現れることがあります。漢方は、体調管理や症状の
緩和に役立つ自然な方法として注目されています。特に、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、妊娠
中の多くの症状に対応できる優れた漢方薬です。この記事では、当帰芍薬散の適応、飲み方、そし
て他の漢方薬との組み合わせについて詳しく解説します!
目次
- 1.当帰芍薬散の効能
- ● 当帰芍薬散の適応症
- ● 飲み方と効果
- 2.妊娠中の悩み別漢方
- ● 頭痛や腰痛の別の対処法
- ● 妊娠高血圧症候群の対策
- 3.予防・治療に役立つ漢方
- ● 妊娠中の出血や流産予防
- ● 妊娠高血圧症候群の予防と治療
1.当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)の効能
当帰芍薬散は、妊娠中の体調不良や様々な症状に幅広く対応できる「安胎薬」として知られていま
す。特に以下のような症状に効果があります。
● 頭痛、めまい、腰痛、肩こり、むくみ: 妊娠中のホルモンバランスの変化により、これらの症状
が現れることがあります。
● 切迫流産、切迫早産: 妊娠初期や中期にこれらの症状が見られる場合、当帰芍薬散が有効
です。
飲み方と効果
当帰芍薬散は、1回2.5gを1日3回に分けて服用します。温かいお湯で飲むと、効率よく体内に吸収さ
れます。特に妊娠中の体調を安定させるために有効です。
2.妊娠中の悩み別漢方
頭痛や腰痛の別の対処法
当帰芍薬散で改善が見られない場合は、他の漢方薬の使用を検討します:
● 頭痛: 頭痛と一緒に現れるメインの症状に合わせて、例えば肩こりがメインの場合には「葛根
湯」、めまいが主な症状の場合には「五苓散」が効果的です。
● 腰痛: 腰痛が続く場合には、「麻杏薏甘湯」が適しています。この漢方薬は、腰や背中の痛み
全般に対処できます。
妊娠高血圧症候群の対策
妊娠高血圧症候群の予防と治療には、以下の漢方薬が推奨されます:
● 五苓散: むくみや口渇、めまいに有効です。1回2.5gを1日3回服用します。
● 柴苓湯: 妊娠高血圧症候群に特に効果的です。1回3.0gを1日3回服用し、むくみや高血圧を
改善します。
3.予防・治療に役立つ漢方
妊娠中の出血や流産予防
妊娠中の出血や流産を防ぐために、以下の漢方薬が役立ちます:
● ツムラ当帰芍薬散: 流産や切迫流産の予防、治療に有効です。乾燥気味で子宮に熱
がこもりやすい方に特に効果があります。
● 芎帰膠艾湯: 冷え症で経血量が多い方に向いています。1回3.0gを1日3回服用し、出
血を改善します。
妊娠高血圧症候群の予防と治療
妊娠高血圧症候群に対する漢方薬の選び方:
● 柴苓湯: 妊娠高血圧症候群の予防に役立ちます。たんぱく尿がある場合には、効果的
です。
● 五苓散: むくみや体内の余分な水分排出に有効です。
妊娠中の体調管理には、漢方薬が自然な方法でサポートしてくれます。特に当帰芍薬散は多
くの妊娠中の症状に対応できる頼もしい漢方薬です。症状に応じて適切な漢方薬を選び、日
常生活に取り入れることで、妊娠中の健康を維持しましょう。どんな症状が出ても、必ず医師
や薬剤師に相談しながら使用することが大切です。健康な妊娠生活を送るために、漢方の力
を上手に活用してみてください♪
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