近年、不妊治療の選択肢が広がり、妊娠を希望する女性にとってAMH検査が注目されています。卵
巣の健康を知ることは、将来の妊娠計画を立てる上で重要です。本記事では、AMH検査の基本から
その意義まで詳しく解説します!
目次
- 1. AMH検査とは?
- 2. AMH検査でわかることとその利点
- 3. AMH検査の実施方法とその意義
AMH検査とは?
AMH検査の基本情報
AMH検査(卵巣予備能検査)は、卵巣にどれだけの卵子が残っているかを把握するための検査で
す。この検査は、不妊治療の一環として受けることができ、保険診療の対象となっています。特に、
卵巣予備能の評価が重要視される今日において、AMH検査は妊娠計画を考える女性にとって重要
な指標となります。
AMH(抗ミュラー管ホルモン)について
AMHは卵巣の中で分泌されるホルモンで、卵子のもととなる原始卵胞の数を示します。これらの卵
胞は生まれる前に形成され、生後から徐々に減少していきます。例えば、生まれた時には約200万
個あった原始卵胞は、思春期には約30万~50万個、37歳頃には約2万個に減少するとされていま
す(※1)。AMHは、卵胞が成長する過程で分泌されるホルモンであり、血液中のAMHの量を測定す
ることで、卵巣の予備能を知ることができます。
AMH検査でわかることとその利点
AMH検査でわかること
卵子の残り数: AMH値が高いと、卵巣に多くの卵子が残っていることを示します。一方、AMH値が低
い場合は、卵子の数が減少している可能性があります。これは、卵巣の健康状態を示す重要な指標
となります。
卵巣の健康状態: AMH値が低い場合、早期閉経のリスクが考えられます。逆に、AMH値が高い場
合、多嚢胞性卵巣症候群(卵胞の成長が途中で止まり、排卵しにくくなる病気)の可能性がありま
す。このような場合、適切な治療が必要です。
AMH検査の利点
- ● 早期に卵巣の状態を把握: AMH検査を通じて自分の卵巣の状態を早めに知り、将来の妊娠計画を
立てるのに役立ちます。 - ● 妊活の計画: 卵巣の健康状態を知ることで、妊活のタイミングや方法を計画する際の指針となりま
す。AMH値は、不妊治療のステップアップを考える際の重要な情報源です。 - ● 安心感の提供: 検査結果をもとに、妊娠に対する不安を軽減し、必要な治療や対策を講じることが
できます。自分の状態を理解することで、妊娠計画において納得のいく選択をすることが可能になり
ます。
AMH検査の実施方法とその意義
AMH検査の実施方法
AMH検査は、血液を採取してAMHの濃度を測定することで行います。この検査は月経周期に左右
されず、いつでも実施可能です。しかし、低用量ピルを服用中の方は、正確な結果を得るために1ヵ
月以上の休薬後に検査を受けることが推奨されます。
検査結果の解釈と意義
- ● AMH値が高い: 卵巣に多くの卵子が残っていることを示しますが、妊娠率の直接的な指標で
はありません。卵巣内の卵子の質を評価するためには、他の検査が必要です。 - ● AMH値が低い: 卵巣内の卵子が少ない可能性がありますが、妊娠の可能性とは直接の関
連がありません。卵子の質については、別途評価が必要です。AMH値が低いということは、
妊娠できる期間が限られてくることを意味します。
AMH検査を受ける意義
年齢が上がるにつれて妊娠の可能性が低下するため、自分の卵巣の状態を早めに把握しておくこと
は非常に重要です。社会で活躍する女性が増え、出産年齢が上昇している今、自分の卵巣の健康
を知ることで、妊娠計画やライフプランをより現実的に考えることができます。AMH検査は、そのため
の大切な手助けとなります。
AMH検査は、卵巣の健康状態を知り、将来の妊娠に備えるための有力な手段です。不妊治療を検
討している方や、卵巣の健康が気になる方は、ぜひ検査を受けてみてください。ライフプランを考える
際に、AMH検査を役立てることができます♪
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