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はじめに:夏の終わりに感じること
「なんだか体が重い…」「胃がもたれる…」
夏の終わり、私もそんなふうにぐったりして、冷たい飲み物ばかりに手がのびていました。
ある夜、夕飯のあとにお腹が冷えて、ソファで毛布にくるまりながら「これって夏の疲れかな?」とつぶやいたのを覚えています。
翌日、薬膳の先生に相談したら、
「残暑は“脾胃(ひい)=胃腸”がいちばん疲れやすいのよ」
と教えてもらい、ハッとしました。
薬膳は特別じゃない
「薬膳」と聞くと、漢方っぽい苦いスープや珍しい食材を想像しがち。
でも実は、スーパーで買える食材だって立派な薬膳になります。
薬膳の基本はシンプル。
「季節や体調に合わせて食材を選ぶこと」 なんです。
たとえば――
- なつめ:鉄分やミネラルで、女性の強い味方
- 黒豆:熱を冷ましつつ、血を補う
- しょうが:冷えたお腹を温める
どれも身近で、すぐに取り入れられるものばかり。
今日からできる!残暑ケアの薬膳レシピ
🍵 黒豆入りお味噌汁
材料(2人分)
- 黒豆(乾燥)…大さじ2
- いつもの味噌汁の具材と味噌
作り方
- 黒豆をフライパンで軽く煎る(香ばしい香りが出るまで)。
- 普段のお味噌汁に加えて煮るだけ。
ポイント
- 煎ることで香りと消化の良さがアップ。
- 黒豆の煮汁は、体の余分な熱をとる働きがあるとされます。
🌰 なつめ&くるみのおやつ
材料
- なつめ(種抜き)…3粒
- くるみ…3粒
作り方
- なつめを半分に割り、種を取り除く。
- くるみを中に挟んで食べるだけ。
ポイント
- 甘いなつめと香ばしいくるみで満足感◎。
- 「血」を補うなつめと、「腎」をサポートするくるみで、女性のセルフケアにぴったり。
🍯 しょうがはちみつ湯

材料(1杯分)
- しょうがスライス…2〜3枚
- 熱湯…150ml
- はちみつ…小さじ1
作り方
- カップにしょうがを入れ、熱湯を注ぐ。
- はちみつを加えて混ぜる。
ポイント
- 冷房で冷えたお腹を内側から温めるドリンク。
- 就寝前に飲むと、体がじんわり温まりリラックスできます。
おわりに:小さな一歩から
その日から私は、夕飯に「黒豆入り味噌汁」を加えるようにしました。
たったそれだけなのに、翌朝の胃の軽さに驚き、「薬膳って特別じゃなくて、身近なんだ!」と気づいたんです。
大切なのは、がんばらなくても続けられる工夫。
「今日の一杯」「今日のひと口」から、残暑の疲れをやさしく癒してみませんか?
そして、心地よい秋を迎える準備を一緒にしていきましょう。