【漢方基本】その漢方薬、本当に効果ある?

1.西洋医学の処方にありがちな落とし穴

多くの人が漢方薬を試してみたいと思うものの、実際には「漢方薬」と一口に言ってもその効果や種
類について誤解していることがあります。西洋医学の医師や薬剤師が処方する漢方薬が必ずしも
「本物の漢方」とは限りません。西洋医学中心の医師や薬剤師が処方する漢方薬は、必ずしもあな
たに最適なものとは限りません。さらに、漢方専門の薬局といっても、その知識や経験には差があり
ます。漢方の世界は奥が深く、体質や症状に応じた生薬の選択と量の調整が必要です。

2.漢方薬の種類とその効果

煎じ薬

● 特徴: 漢方薬の最も伝統的な形態で、生薬を水で煮出して作ります。一日2〜3回、朝晩など
に分けて服用します。
● メリット: 成分がしっかり抽出されるため、効果が高いと言われています。
● デメリット: 調理の手間がかかり、味が飲みにくい場合があります。代行して煎じてくれるサー
ビスもありますが、価格や手間がかかります。

エキス剤

● 特徴: 漢方薬を煎じて水分を飛ばし、粉末状にしたものです。飲みやすさと持ち運びの便利さ
が魅力です。
● メリット: 手軽に服用できる、保険適用されることが多い。
● デメリット: 乳糖やデンプンなどの混ぜ物が必要で、効果が煎じ薬に比べて劣ることがありま
す。

丸剤・カプセル

● 特徴: 小さな丸状やカプセルにしたもの。服用が簡単で持ち運びやすいです。
● メリット: 飲みやすく、持ち運びに便利。
● デメリット: 効き目がエキス剤や煎じ薬に比べて劣る場合があります。

液剤

● 特徴: 漢方薬を液状にしたもの。飲みやすさが特徴です。
● メリット: 比較的飲みやすい。
● デメリット: 複数の成分を含むため、保存方法に注意が必要です。

顆粒剤

● 特徴: 漢方薬を顆粒状にしたもので、水に溶かして飲むことができます。
● メリット: 飲みやすく、計量が簡単です。
● デメリット: 長期保存には注意が必要です。

3.漢方薬を選ぶ際の注意点とおすすめの選び方

体質や症状に応じた選択
● 漢方薬は体質や症状に応じて選ぶべきです。西洋医学とは異なり、漢方では体全体の
バランスを考えた治療が重要です。専門的な知識を持つ薬剤師や漢方専門医に相談
して、自分に合った薬を選びましょう。

信頼できる専門家に相談
● 漢方薬の選択には深い知識が必要です。経験豊富な薬剤師や漢方専門医に相談し、
詳しい聞き取りを行ってもらうことが大切です。

副作用のリスク
● 漢方薬は自然由来であっても、副作用がある可能性があります。必ず医師や薬剤師
の指示に従い、適切な量と方法で服用しましょう。

ライフスタイルに合わせた選択
● 自分のライフスタイルに合わせた剤型を選ぶことも重要です。煎じ薬の手間を避けたい
場合はエキス剤や顆粒剤、カプセルなどの選択肢があります。

漢方薬は体質や症状に応じた個別対応が求められるため、西洋医学の薬とは異なるアプロー
チが必要です。選択する際には、経験豊富な専門家に相談し、自分に合った薬剤型と使用方
法を確認することが重要です。根気よく続けることで、西洋医学では難しい慢性的な症状の改
善や体質改善が期待できます。西洋医学と漢方医学をうまく組み合わせ、より良い健康状態
を目指しましょう♪